サムとリボンちゃんの話
山田です。
我が家には3年前から人間以外にメダカも一緒に生活していますが、本日は去年の暮れ頃から共に暮らしているオオクワガタの事を記事にします。
2022年の終わり頃、妻の叔父さんからオオクワガタのオスとメスを一匹づつ頂きました。
流石にオオクワガタということで貫禄があります。
オスはおおきな顎、広くて大きな背中。
メスはシュッとしていて黒光りが綺麗です。
子供と一緒に会議をして決まった名前が
オス=サム
メス=リボンちゃん
です。
ただ私がリボンちゃんの名を口にする時はカタカナの「リボン」ではなく平仮名の「りぼん」をイメージして口にします。
別にこれは重要な事じゃあ無いのだけれども私にはしっくり来ます。
今年の6月の初旬から一ヶ月ほどペアリング期間を設け、産卵用に準備したケースにメスを移し二週間半ほど待ちました。
産卵木に傷が無数に付いていたので産卵は一応に完了したと思い6月18日に割り出しの作業を行ってみました。
妻のお爺ちゃんも手伝ってくれました。
その結果、幼虫が3匹、卵4個が産卵木から出てきました。
プール遊びしていた子供も見に来て嬉しそうでした。
「スゲー!本当に卵産んでくれてた!」
と、私も興奮してしまいました。
卵状態の子達と幼虫状態の子を一応分けてケースに収め様子を見ます。
それから40日位経過し、ケースの下に居た3匹の子達の生存は確認できていたのですが残り4匹の安否が分からなかったのと、キノコバエが発生したマットを交換したいのもあり皆んな引っ越しをしました。
恐る恐るケースをひっくり返すと
元気な姿を見せてくれました!
7匹全員の安否を確認、ちゃんと育っていてくれて嬉しかった!
メダカが針子の状態から赤ちゃん用のエサを啄み出してみるみるうちに大きくなっていく様を見て思いますが、命って逞しくて素晴らしいと関心させられます。
皆頑張って生きているのです。
さて、昆虫を真面目飼育素人の私は改めて
「生き物を飼うのって大変」
と、感じたのです。
当たり前のことじゃんと思われるのですが、餌交換、霧吹き加水、マット交換等。
あまり表情を見せてくれない夜行性の昆虫を相手にすると日々、私は少し物足りなさを感じるのです。
メダカを相手にすると毎朝私の足音を察知して
「朝飯くれや!」
と、寄ってきてくれるし。
大好きなミミズをあげると凄く騒ぐし。
とても可愛らしいのです。
ですがクワガタは日中ほぼ隠れ木の影か土の中に潜ったまんまです。
我々が寝てから活動を開始して早朝にはまた隠れてしまいます。
マット交換が一番気を遣います。
袋から出したマットを一度広げて2〜3日乾燥させます。
この時点で家族から「土が臭い」と苦情がきます。
そして乾燥させたマットに加水して再発酵しないか1〜2日様子を見て問題なければそのマットを使ってマット交換をします。
これが個人的にはとても大変に感じます。
そして新しくしたマットからいつの間にかキノコバエがコンチニワしてきます。
これには毎回「はぁ?オマエらまたかよ」
と、思います。
幼虫達はこれから丸々と太っていき蛹へと、そして成虫に成長していく事でしょう。
ですが私はこの過程も心配しながら時を過ごすと思います。
せっかく我が家で生まれてきてくれても私の飼育の仕方が悪いが為に死なせてしまう可能性があります。
それを思うと気が重いのです。
実は二年前我が家には先住昆虫コクワガタの「ハサミン」がおりましてな。
彼は妻のお爺ちゃんが知人から頂いたか何かで娘にと行って連れてきました。
あの時も大事に世話をしました。
我が家に来て6ヶ月ハサミンは11月の最初に他界しました。
その時3歳の娘と私は泣きました。
あまりこう言う想いはしたくないものです。
妻の叔父さんに幼虫だけでも引き取ってもらおうか考えた事もあります。
叔父さん家族は色々なクワガタを飼育しているようで私とはレベルが全く違います。
幼虫もそこで飼育された方がやっぽど安心なはずです。
ですが子供達に卵から幼虫そして蛹へという過程も見せてあげたいというのも親心としてありました。
モヤモヤしていても仕方がないので答えを出さなければならないと思い、やはり最終の答え合わせは子供達と。
「君たち、お家にクワガタが居たら嬉しい?」
「嬉しい」
と、答えるのは分かっていたけど背中を押して欲しかったのもありました。
今日、仕事の合間にホームセンターへ行き中型ケース2個とハスクチップなるものを買ってきました。
ではまた
山田