半月板損傷に一つの区切りが付いた
山田です。
終わって少し時間が経ちましたが、11月4日に石川県中能登町で開催された
「中能登トレジャートレイルラン 2023」に出場してきました。
このレースを終えた時点での膝の状態の良し悪しによって今後のスポーツとの関わり方を考える必要が有り、私にとっては5月より行ってきたリハビリと補強トレーニングの答え合わせとなります。
要は、これで左膝が悪くなる様なら競技志向でレースには参加しない決断もしなくてはならないと言う事です。
なので今回は凄くナーバスになっていました。
でも何でトレイルランなの?マラソン大会とかの方が分かりやすいのでは?
と、思うでしょ?
答えは簡単。トレイルラン は「脚を酷使(使う時間が長い)するから」です。
トレイルランでは特に大腿四頭筋にストレスが掛かりやすいのです。(ガーミンのコラムに書かれていました。私自身もそう感じます。
しかも自分は下りが苦手(下手)で意図的に脚にとってあまり良くない条件が揃います。
合わせて不整地により前後左右方向へ体幹が振られます。
わざと脚を悪条件に晒してみての結果が欲しかったのです。
前日は夕食を早めに済ませ、ベッドに入る時間も早くしましたが交感神経優位になっていたせいか全然寝れませんでした。
恐らく3時間程しか寝れてません。
潜在的に心配事が有ると駄目ですね。
行きの車の運転中ずっと眠たかったです。
会場へ着いてサッサと準備を済ませスタート地点へ向かい50K参加の選手みんなでブリーフィングを行いAM7:00一斉にスタートしました。
レース中ずっと接地位置を気にしながら走っていたので気疲れ感が半端なかったです。
それもあってか去年頻繁にあった足首捻挫未遂もほぼ無く。
終盤での3.5km程のロストも有り。。。(4人くらいで集団ロスト)
ゴール付近で待っていてくれた我が子とのスプリントを制してゴール。
今回トレイルのレースを走り終えて。
膝などには問題が出ない事が分かりました。
心底ホッとしました。
5月から開始したリハビリと補強トレーニング、走法の改良(今の自分に合った)が功を奏したと思います。
ずっとバーベルスクワット・片足ランジ・レッグエクステンション・デッドリフトやってたような気がする。
しかも体重が落ちるのと比例してウェイトの重量も落ちていくことに精神もヤラれそうでした。
まぁ仕方のないことですが。
ランの月間走行距離で言うと
・5月 85km (バイク練とXトレーナー多め ウェイトトレーニングは週3回)
・6月 112km (グランフォンド富山180kに参加した月 ウエイトトレーニングも多め)
・7月 130km (この月の後半で5か月ぶりに20kmランを実施。特に問題なし)
・8月 67km (暑すぎて外で走りたくなかったのでバイク練とウェイトトレーニングの頻度が高かった)
・9月 260km (少し位無理な走り方をしても問題ない事が分かってきたので距離を伸ばしてみた あと登坂走の頻度を増やす)
・10月 306km (常に登坂走を意識 下りも脚にストレスをかける事を意識 週一で登坂も頑張る30km走を三週連続で実施)
いや~、リハビリ頑張ったわ~。
本当に辛かった。
5月・6月・7月なんか恐々走ってた記憶しかない。
ただ、慎重に走る練習をする中で体得した「Over180spmピッチ走法」のおかげで、急に走行距離を増やした9月も脚や膝にはトラブルなしでした。
10月なんかは登坂が12000D+と自分史上一番登坂mを稼げました。
下りもガンガン下っていたのですが左膝に問題は一度も起きませんでした。
おそらく接地位置の改善が良かったのだと思います。
さて、今回は登りを楽にしたかったのと、膝の為と思って減量を頑張りました。
結構無理やり体重を落とした感じです。。。
以前に一度試したバターコーヒーを利用して朝食を削り、一日の摂取カロリーを減らすのが目的でした。
結果、体重を減らすのは成功したのですが、パフォーマンスは落ちました。
これはレース中に超実感しました。
今年の方が坂道練習は絶対的に多かったにも関わらずです。。。
今回体重を68.8kgまで落としました。体脂肪は9.8%まで落ちました。
去年のは74.3kgで走りました。(ギア込みで76kg以上)
ですが去年の方が走れましたし、8kmロスしてしまったけど後半は今年よりも元気でした。
減量の仕方がまずかったと思います。
今回、バターコーヒー期間は2か月。
この2か月で5kg以上落としました。
そしてこの期間中ずっとお腹の調子が悪かった。(常に水下痢)
身体からのサインです。
ですが体重を落としたかった。
このまま続けても良いのか?と葛藤しながらバターコーヒーを続けました。
私はこの2か月間のバターコーヒーで脂肪代謝云々を確立出来るなんて端から思ってもいません。
脂肪代謝システムを構築したいのなら最低でも1年間、しかも昼食も夜食も炭水化物・脂質・タンパク質のバランスを計算した食生活を送って初めて成り立つものだと思ってます。
今回カーボローディングみたいな事はレース前日くらいしかやりませんでした。
今思えばレース3日前からカーボローディングを開始していればまだマシになったかと思いますが、(それも考えたけど)なんせ体重が増えるのが嫌だった。
そして明らかにレース中のパフォーマンスが悪かった。
耐久競技でよく言われる「軽さは正義」も分かるのですが、それ以前に人それぞれ「適正体重」があると思いました。
骨格の大きさや内臓の重さ、自前の体の中に蓄えられるグリコーゲンの量などです。
私の場合72kgを切ってくると駄目なようです。
レース翌日の日曜日の朝飯から通常の食生活に戻しました。
月曜日の朝、大便の状態は平常に戻りました。
身体は本当に正直です。
今後レースに向けて減量するにしても半年位のスパンで考えるのと、3食のうち1食を抜くような事はしないでおこうと思いました。
今回の減量で体感「筋肉1:脂肪1」の割合で溶けました。
日に日にみすぼらしくなっていく自身の体を寂しく思いながら日々を過ごしました。
仲の良いビルダーさんに減量の事を聞いたりするのですが-10kgなんてザラですね。。。本当に大変でキツイ事をしているなと思います。
競技は違えど尊敬物です。
今回の事を教訓にして減量は健康的に行いたいものです。
今年ももう11月半ば。
あっという間に年の瀬が来るでしょう。
今年2月に負傷してから9か月。
私事ですが半月板損傷に関して一つ区切りをつける事ができました。
「走る」という事を諦めなくて本当に良かった。
一時は本気で辞めようと思ったし。
ネットで「半月板損傷 ランニング 復帰」で検索しても、なかなか具体的な例が出てこないんですよね。
今回自分自身が受傷して、リハビリ・走り出し、そして実際にレースに出て。
練習も自分の思った強度域で行えたし。
なにより「走る事」を一から考える機会にもなりました。
出たかったレースも全てキャンセルして、ずっと持ってた不安な気持ちとはオサラバです。
朝早くから付き合ってくれて、長時間待たせてしまった家族に本当に感謝です。
そして家族とモリモリご飯を食べられる幸せを日々感じながら来年に向けて少しずつ準備していこうかと思います。
レース会場から宿に直行しました。
家族と旅館で楽しい時間をゆっくりできて最高でした。
では。